おすすめ:「事例で学ぶサブスクリプションビジネス」を読了

2020/02/06 アフターファイブ改革 雑記
2020/02/06 アフターファイブ改革

2020年2月6日、外出したら風が強くて、冷たくて。北風ビュービューで、スマホ持つては冷えるし強風でスマホ飛ぶかと思った…低スペックなスマホなので軽いのですよ・・・とほほ。

さて、今日はサブスクリプションビジネスのお話、というか今日ちょうど「事例で学ぶサブスクリプション」という本を読了できたので、熱いうちに紹介です。

紹介する本:事例で学ぶサブスクリプション

事例で学ぶサブスクリプション

サブスクリプションビジネスの最新事例を紹介する本です。

本書の構成は下記。

  • 序章:今、なぜサブスクリプションに注目が集まっているのか
  • 第1章:サブスクリプション・ビジネスのコンセプトと形態
  • 第2章:事例で学ぶサブスクリプション(国内編)
  • 第3章:事例で学ぶサブスクリプション(海外編)
  • 第4章:サブスクリプションを支える物流システム、ITシステム
  • 第5章:サブスクリプション・ビジネスで成功するための方法

サブスクリプションというキーワードで書籍を探すと結構あります。この本は、アマゾンレビューで現時点で「★5」(書評数は3つ)。書評がまだ少ないとはいえ★5というのも魅力。発行は2019年9月とつい最近で、最新情報が手に入りそう。

2020/2/6現在のアマゾン登録情報

本書を読んだキッカケ

仕事に関連するため詳細は書けませんが、「サブスクリプション」というキーワードに関連したビジネスの企画からシステム構築までに携わったことがあります。4年前くらいですね。

当時はサブスクリプションというのをあまり理解できてなく試行錯誤だった気がします。当時はまとまった書籍もなかったのではないかと。

クラウドビジネスが大流行りし、情報インフラや、ソフトウェアについて、資産化せず、費用処理できる保有方法に経営層が着目し始めていた時期です。

私の当時の理解では、サブスク=利用者が費用処理できる売り方 という理解でした。AWSを筆頭とするIaaSや、SalesforceなどのSaaS、などのイメージ。

一方、SIer(システムインテグレータ)が絡む「システム構築」などは、受託ソフトウェア開発型で、利用者はシステムを「資産化」し減価償却して利用します。同じシステムを利活用するのに利用者からみるとお金の使い方が全く変わってくることになります。

私がお手伝いした当時のお客様は、BtoB向けのソフトウェアパッケージを、1ライセンスいくら、というビジネスでした。このビジネスから転換し、月額や従量で商売する方法を模索していました。そのシステム化の支援を経験させてもらった。

そんな経験から「サブスクリプション」と聞くと、経験が活かせる領域だろうと思いつつ、一般書籍があることも知らなかったし、体系だった何かがあるとも思っていなかった。

そこで、たまたまですが今回の「事例で学ぶサブスクリプション」という期待感のある本書籍に出会い、読んでみることにしました。

本日読了、感想

さて、「事例で学ぶサブスクリプション」を読み終わっての感想です。

まず、第一章だけでもものすごく価値が高いと感じました。サブスクを「体系的に」まとめています。素晴らしいです。

私は「サブスク=利用者が費用処理できる売り方」というのが正確ではなかった。間違っていた。ビジネス的に捉えると広義の意味ではあってるのかもしれませんが、序章でしっかり整理されてます。

なお、序章はKindleサンプルでも見れますので引用します。

事例で学ぶサブスクリプション」序章より

この図を見て「あれ、自分の理解は、エセだな?」ってなりましたね。上記はどれも利用者にとって費用処理できる。AWSのサーバ費用は従量制なのでサブスクではないの?といったことから、そもそもサブスクとは何かを整理するきっかけになる。

更に、第一章には、ビジネス的なコンセプトや形態がきれいにまとまっている。 これが素晴らしい。サブスクリプションビジネスって、そういうところだぞ、っていうことがしっかり描かれています。

当時、私もお客様の企画にも携わってたけど、言葉とか理論が不足しており、感覚ではうまく説明できませんでした。結局、短期的成果が求められる企業だったので、費用回収など考慮した価格設定がだいぶオカシイ方向に行ってしまった。

この本では、事例も多種多様に紹介され、経営層からの細かいインタビューがしっかりしており、内容が濃い。洋服とかバッグ、化粧品などのサブスクなんて、知らないものばかりでしたし。

更に、事例でしっかりと具体化させておいてからの、第四章でシステムにまで言及。そして第5章で再びビジネス的な話にまとめ上げるあたり、全体の構成も非常によくできていました。

IT業界にいる身としても注目する企業

第四章のシステムに関連する記述としては、物流に関しては寺田倉庫、ITではサブスクストアアクセルギアなどの名前が挙がっています。知らなかった。

寺田倉庫、サブスクストア、アクセルギアなどは利用開始が早く利用料金設定がそもそもサブスクリプションになっている。今からスタートアップに使うといったことには良い選択肢になる。

なお、私は当時スクラッチでがんばりましたが、競合はZuorab-platsといった名前でした。これらの企業名は書籍に出てきませんでした。ターゲット層に違いがあるのかもしれませんね。

これからスタートアップする会社と異なり、既存ビジネスを持っている企業の場合は、企業文化や既存システムとの競合をクリアしていく必要があります。そういった企業へターゲッティングすることを考えた場合、サブスクリプション領域は、まだまだ群雄割拠状態なのかもしれません。

結論=オススメです。

さて、「 事例で学ぶサブスクリプション 」ですが、全体的に、サブスクリプションビジネスが体系的に描かれている点でオススメ。

今後「サブスクリプションビジネスをやりたい、模索中、推進中」などの話が合った場合、「事例で学ぶサブスクリプション」を読んだかを聞いてみるようにしたい。それほどビジネスモデル、コンセプト、収益化等の基本的エッセンスが体系的に詰まっており、本書を読んだ人と呼んでない人とでサブスクリプションという言葉の理解にも差が出てきてしまいそう。

なお注意したいこととして、事例が多く含まれているため、1年もたてば状況が変化しているかもしれないということ。変化の激しい世界なので、ご購入の際は、初版、改版時期なども合わせてチェックしながら参考にしてください。

事例で学ぶサブスクリプション

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