私なら初心者向けのブログ開設記事は参考にしない

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ブログ初心者向けの記事の乱立

ブログ始めようと思ったら初心者向けの記事は非常に多いです。私だったらそれらの記事は参考にしません。だって多くはアフィリエイトへの誘導記事にだから。

読者はブログを手に入れ、記事制作者はアフィリエイト紹介料を手に入れる、一見すると需要と供給がマッチしていますが、本当に正しい選択ができているでしょうか?

仕掛けられた2択

ブログを始める人向けのサイトの多くの記事での不思議。

  • 無料ブログ
  • WordPress

この2択の記事が多い。これが不思議。
本当にこの2択が正しいのでしょうか。思考停止してませんか?

メリット・デメリットの仕掛け

上記2択には、メリットデメリットが仕掛けられています。不思議なことですがどの記事も似たり寄ったりです。表現の差はあれど類似のことを言っていることでしょう。

  • 無料ブログ
    • メリット
      • 無料
      • 簡単に始められる
      • コミュニティが存在する
    • デメリット
      • 運営都合の影響を受ける
      • 運営会社側の広告がつく
      • 運営会社のドメイン配下
  • WordPress
    • メリット
      • SEOに強い
      • 自分で運用するから広告自由(儲かる仕掛けを組める)
      • 自分で運用するからドメイン自由
    • デメリット
      • サーバ・ドメインは有料
      • 多少の技術・知識が求められる
      • 自分で運用する必要がある(この事実は書かれないことも多い)

飛ばされた選択肢

冷静に考えれば、上記の2択は変です。だって、まず普通は、無料に対して有料ですよね。

  • 無料ブログ なのか
  • 有料ブログ なのか

この2択を飛ばして、

  • 無料ブログ なのか
  • WordPress なのか

もし有料か無料かの2択なら?無料ブログを選ぶのでは?

よく読むと、WordPressは「サーバ・ドメインは有料」です。無料か有料かの2択を巧みに論点をズラしているのです。

誰が運用するか

もう一つ論点をズラしているのが、「誰がブログサービスを運用するか」という観点の2択が抜けています。

自分でブログを立上げて自分で運用するか、
それとも、別の誰か、つまり運営会社の運用でブログをやるか。

この観点を追加して整理すると次のようになる。

  • 運営会社が運用
    • 有料ブログ
    • 無料ブログ
  • 自前で運用

自前で運用するのはWordPress一択なのか?

WordPress以外のCMSアプリケーションたち

最初の2択は、無料かWordPress、でした。

では、確かにWordPressだと判断したとして。
WordPress一択なのか?という疑問は起きませんか。

WordPressとは、CMSと呼ばれるジャンルのアプリケーションの一種です。CMSにはほかにもたくさんあります。

WordPressが最もユーザを獲得しているのは事実なので、代表選手的な意味であってるかもしれませんが、WordPressしか存在しないかのような書き方はミスリードな気がします。

WordPressだけがSEOに強いのか

WordPressはSEOに強い、というのはどうでしょう。

WordPressはSEOに強いのは真実でしょう。ただWordPressだけがSEOに強いのか、という点については疑問です。

ブログ始めてしばらく勉強するとわかりますが、SEO対策は、サイトの構成や記事のリライトに費やされます。WordPressだからという話は少なく、多くはSEOはサイト構成と内容の問題なのです。

また最近のGoogleでは、狙いすましたSEO対策された記事より、公式ページや権威性の強いページの順位が上がるようにエンジンのチューニングを強化しています。

WordPressはSEOも考慮された非常に優秀なCMSです。しかし他のCMSも最低限のHTML構造になっておりSEO的が弱いとは思えません。

SEOをタテにとってWordPress一択であるというのは言い過ぎでしょう。

WordPressの強み・弱み

WordPressは最も成功し導入実績のあるCMSであることも間違いありません。

ただユーザが多いことは時には正義です。その観点でWordPressは最強です。それは認める。WordPressとして強みと弱みもあるということを認識すべきです。

WordPressの強み

  • ユーザ数が多い
  • プラグイン開発が盛ん
  • 解説記事が多い

WordPressの弱み

  • セキュリティホールを狙われやすい(利用者が多い宿命)
  • PHPのライフサイクルの考慮が合わせて必要

WordPressの自前立ち上げに必要な技術

自分でサーバなどを確保してWordPressを立ち上げを行い、自前で運用するには一定の技術力が必要です。技術力を一つの武器にしたい人には良いでしょう。

この技術力の必要性があまりアピールされてませんが苦労する人は多いようです。

どんな技術が必要なのか。いわゆるサイトを立ち上げる基礎技術となります。ちなみにPHPの中身、MySQLの詳細、WordPressの仕組みなどが身につきません。

  • サーバをリモートから操作する技術
  • ネットワーク基礎知識
  • DNSの知識
  • PHPのインストール
  • MySQL(MariaDB)のインストール
  • WordPressのインストール

IT業界に自分でサイト立ち上げられない技術者は多いです。そう考えればいい経験です。

ただし気を付けるべくは、サイト立上げの技術って、業界内でそこまで自慢できる技術ではないです。だって、手順通りやればできる話だから。大した技術ではないのです。

金になる技術は、サイト立ち上げ技術よりも、WordPressの中身をいじれるPHPプログラミング技術や、サーバやDBのチューニング技術などでしょう。セオリーのない創造性や職人芸的な技術こそ重宝されます。そういったことが身に付くわけではないので注意しましょう。

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トドメは、儲けの匂い

WordPressのメリットには、次のような類いの文言があることでしょう。

  • アフィリエイトを貼れる
  • 広告収入が得られる
  • 運営会社の広告が出ない
  • 収益性が高い
  • etc.

別にWordPressじゃなくても広告は貼ることができます。無料ブログでも対応してるものもあります。WordPressだから儲けが出るという論調は言い過ぎなのですが、このように書かれると、甘い誘いに乗る人もおおいのではないでしょうか。

こうした傾向は「ブログで儲かっている人がいて羨ましいという気持ち」で記事を読む人が多いからだと思います。

最初の2択が誘導したい先にあるもの

さて、最初の2択に戻りましょう

  • 無料ブログ
  • WordPress

この2択でした。ここまでくると、不思議な2択なのですが、、、読者を思考停止して誘導したい先はいったい何か。

記事を書いた人たちの目的は「アフィリエイトの成約」です。そのために読者の思考を停止させ、以下に誘導します。

『ブログやるなら、WordPressだ。あわよくば副収入になるんだ。』

そういう思考回路に陥ってくれれば記事は成功です。

そして、次のステップとして『WordPressを始めるための手順』に導きます。

その手順には、必ず、「サーバの確保」と「ドメインの取得」があるはずです。

これが彼らの収入源です。本当に最適かどうかは彼らにとってどうでもいい。アフィリエイト収入が彼らの目的なのです。

確かにブログは手に入るのだが…

確かにブログは手に入ります。需要と供給の一致という点で成立しているのですが・・・

  • 読者の思考停止のスキをついて
  • 儲かるという雰囲気で誘導して作ったサイト

こんな思考で作ったサイトです。時間が経過すると徐々に気づくのではないでしょうか。

  • あれ、儲かってるわけでもないし、本当に最適だったのだろうか

そして、

下記のようなことを自分に言い聞かせているブロガーも多いのではないでしょうか。

  • 確かに「必ず儲かる」とは書かれていなくて「儲かるかも」
  • 自分で選択した決断
  • 収益が出ないのは、やり方が悪いか、努力が不足している
  • そもそも別に収益目的で始めたんじゃない。
  • etc.

本音を押し殺して正当化する。そんな思いをする前に気づいてほしい。不要な費用をかけることになるという事実に。

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初心者がブログを始めるにはどうすればいいか

ではどうすればよかったか。まずは、正しい順序で考えを整理し、正しい選択肢から選んでいくべきです。

そもそも何のためにブログを始めるか

そもそも、何のためにブログをやるか。ブログは情報発信の手段です。何のためのどのような情報を発信するのか。

情報発信することがない人は、そもそもブログ始めない方がいいです。

「副業のために」ブログ始める、という人もいるでしょう。ただ、そういうヒトで「何のためにブログやってますか?」と問うと「副収入のため」といった答えになることありませんか。

ブログのベースは「情報発信」です。副収入を得るにしても、「副収入につながる情報」がないとブログになりません。「何の情報発信するか」がない人は、書くことに困っていき、結局、ブログ継続の挫折を味わうことになります。

まずは、ブログをどう活用してどのような情報発信をしていくか。これを確立してからです。

次に自前でサーバ運用するかを考える

次に自力でサーバ運用を行うかどうかを考えましょう。

  • 自分でサーバを持つ
  • サーバ上にWordPressを立ち上げる
  • ドメインを取得する
  • 保守する(OS、PHP、WordPress、アクセス性能、etc.)

本当に自力やりますか?トラブルが起きたら自分で対応できますか?

なお、自前でなくても収益のあるブログ運用は可能なんですよ。

アフィリエイト可能な無料ブログ

はてなブログで十分でしょう。アフィリエイトも対応しています。他にも無料ブログは多数あります。情報発信には十分でしょう。

他に収益上げる手軽な無料ブログ

noteが簡単です。記事を有料化したり有料サロンを開いたりもできます。手早く立上げて、コンテンツで勝負しやい手段です。

自前のブログ運用、パブリッククラウド無料枠という手段

自前のサーバ運用はレンタルサーバという記事が溢れています。

レンタルサーバで初めから費用を突っ込むのはオススメしないです。だって無料で始める方法があるのですから。レンタルサーバによってはWordPressインストール済みのサーバもあり便利かもしれませんが、レンタルサーバ系は数多溢れる他記事に譲ります。

私なら、AWSかGCPを使います。1年間使えるの無料枠クレジットが付きます。ブログが1年継続できるかも定かではない中では十分でしょう。

また、永年無料の環境にする方法もあります。下記サイトにその手順があり、当サイトもこれで立ち上げました。

GCPの無料枠でdev.toなみの爆速WordPress環境を構築する

karelie

パブリッククラウドの恩恵

なお、上記にGCPの記事を紹介しました。この手法で十分なのですが、サーバスペック上ちょっとしたプロセス高騰でもサイトが重くなったりします。

その場合はまずは再起動。初心者のブログならそれですぐ直ります。

そうでなく、人気が出てきて慢性的に遅くなったら、その時になって初めてサーバスペック上げれば大丈夫です。

この時もレンタルサーバに行く必要はないです。AWSやGCPのようなパブリッククラウドはサーバの性能アップが簡単にできるのです。サーバ停止して性能を選び直して起動し直すだけ。非常に心強いです。

つまり、レンタルサーバのように初めからお金を払う必要は実はないのです。1年間無料枠でしっかりブログを育て、育ったらパブリッククラウドで費用を掛ければよいのです。

なお、ブログが育ってサーバスペックを上げる場合の費用目安として、参考にGCPの場合の料金目安を書いておきます。レンタルサーバと大差ないことがわかると思います。

  • g1-small
    • USD 13.80 per 1 month =約1400円/月
  • n1-standard-1
    • USD 38.07 per 1 month =約3800円/月
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本格的にブログをやるなら?

本格的とは・・・!?

まず「本格的にブログを運営する」ということを定義しておきましょう。ここでの本格的とは「多くの人に読まれる」こと、つまり「大量PVに対応できること」を本格的とします。

もちろん「本格的」に他の意味もあるかもしれません。本格的な専門サイトをつくるとか、本格的に記事をたくさん書くとか。。。しかし、どのように本格的だとしても、PVが少ないなら気にしなくてよいです。

つまり、結局、問題となるのは、サーバ側の性能なのです。

サーバ側の性能とは、つまり何か。

サーバ側の性能とはどういうことを考える話なのか。
大きく2点に対するサイジングになります。

  • ネットワーク転送量
  • サーバ処理性能

これらのサイジングともなると高度な知識が必要な話。計算したり負荷試験をしたりの世界で、本当にストップしたら困るシステムで行います。ブログでそこまでやるかということで、この手の話はあまり聞きません。

本格的なら、、、サーバのことは気にしたくない

本格的にブログを実践すること、それは、本格的に「ライターとして生きること」だと考えます。それならば自分のサーバ運営に労力かけるのは無駄じゃないですか?

つまり、本格的にブロガーとしてやっていくことは、「どうやってサーバやシステムのことに労力をかけないか」ということだと考えます。

サーバのことを気にしないための道

  • 自分で運用しない
    • ブログ専門会社を頼る(はてな、note、アメブロ・・・)
    • 専門家に相談
  • 自分で運用する
    • 費用をかけて高性能マシン・ネットワークで勝負
    • 技術力を駆使してチューニングで勝負

ブログ専門会社を頼る

はじめから「はてな」にしておけばよかった、ってなる話。「はてな」でなくてもよいですが、サーバ側の環境の心配は一切不要で、本格的にブログを楽しめます。

専門家に相談

専門のIT企業などに運用を委託するという手はあるかもしれません。

費用をかけて高性能マシン・ネットワークで勝負

高性能のマシン、高いネットワーク環境なら、かなり高いパフォーマンスがでます。ブログのような静的サイトレベルなら、サイジングするまでもなく、気にしなくてすむレベルに持っていけるでしょう。

技術力を駆使してチューニングで勝負

技術力を駆使してチューニングする手もあります。
画像圧縮、コンテンツキャッシュ、プロキシ、ロードバランサと冗長化、並列処理化、プログラムチューニング、SQLチューニング、持てる技術力を尽くしてチューニングします。

ただ、そこまでくると、技術にのめり込んで、本格的にブログどころではない気がしますが…

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まとめ:ブログ環境を選ぶにあたり

アフィリエイト誘導の記事が多すぎる気がします。

ブログをやるならWordPressじゃなくてもよくないか?ということ。アフィリエイトに誘導される前に、冷静に考えてブログ環境は選びましょう。

最近気づきましたが有料テーマもアフィリエイト誘導のケースがかなり混じってます。テーマ選びも気を付けてみてください。

以上、

『私なら初心者向けのブログ開設記事は参考にしない』のですが、
『ならば逆に私ならどうするか?』については下記記事をよければみてください。

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