私の現状と情報処理試験について
現状の私は41歳のSE業が本業。IPAによる高度情報処理資格の取得はキャリアの観点からも望ましいのだが、受験しても毎度落第なのである。対策をロクにしないのだから止むをえまい。
IPAの高度情報処理は課目にもよるが大よそ15%前後。それなりの対策をしないと合格はできない。中でもプロジェクトマネージャー/システムストラテジスト/システムアーキテクトの3つは『論文』というハードルがあり受験者の心を折り、合格への道を遠ざける。
弱点認識と対策の限界
高度試験は午後問題は対策は必至。特に論文については対策せず無策で挑むとかなり痛い目を見るのだ。しかし、受験後のショックも、のど元過ぎれば?すぐに忘れてしまう。
情報処理試験の合格への道のりにはいくつか関門がある。
- 第一関門:試験を申し込む
- 第二関門:当日に試験会場に行く
- 第三関門:準備したうえで試験に臨む
その中でも第二関門までクリアするだけでも満足できてしまう、、、のは私だけか。同僚からも、第二関門どころか第一関門もクリアできないと嘆いている人もいるくらい。私の場合、いつも第二関門まではクリアするが、第三関門で「そもそも準備していない」ので敗北する。特に論文は対策なしでは無謀なのだ。
なお、私もバカではない。これまでに完全な無策だったわけではない。論文対策用の参考書や例文集をも購入したし、読んではいる。
しかし論文対策は、読むだけのINPUT対策ではダメなのだ。試験時間内に問題が求める回答を書ききらなければいけない。これには絶対的に「訓練」が必要なのだ。
しかし本業に加え、趣味でブログやツイッターばかりの状況(笑)では、訓練の時間はなかなか取れない。
次回の試験日は2020年4月19日(日)。このまま無策で臨むわけにはいかない。
ブログ活用の可能性
ならば、ブログそのものを論文対策の訓練の道具にできないだろうか。課題は、訓練の時間づくりとアウトプットそのものなのだから。趣味でブログをやっているから時間ができないなら、ブログを訓練の道具にできれば一石二鳥。アウトプットにもなる。
ブログなら、H2タグで章・節・項にあたる構成が作れる。また、Wordpressなら文字数カウントもあるから、文章量を把握する訓練にもなるはずだ。多くのブロガーが毎日のように「今日何文字生産しました」なんて報告をよく見かけるのもこの機能だ。
そして、情報処理の論文科目は2時間と決まっている。ブログも2時間以内で投稿できるのが望ましい。それも論文合格できるレベルでの投稿なんて夢のようだ。訓練のし甲斐がある。
具体的な対策手順
論文の書き方のコツについては多くの参考書の共通項から以下が王道のようだ。
- 問題文を読む(問題を把握する、テーマ決め)
- 論旨を設計する
- 論文・記事に落とし込む
さて、ブログを活用する場合、過去問を解くわけではない限り、通常のブログ記事では問題提起、テーマ決めは自ら行っていること、ということになる。
そして論旨の設計。実は多くのブログ論で触れられている。誰向けにどんなストーリにするか設計せよと。ブログではPREP(結論⇒理由⇒具体例⇒再度結論)のような形がよく提案されている。
では、情報処理の論文の場合はどうか。
情報処理試験では、設問ア、イ、ウという構成になっていて、ほとんどが以下のような構成という決まった形になっている。
- 設問ア 背景とテーマ(800文字以内)
- 設問イ 具体的な観点と活動内容(800~1600文字以内)
- 設問ウ 実施結果や評価、および今後の改善(600~1200文字以内)
しばらく試験対策したい。ならばブログもこの形にこだわればいい。できた記事は2400~3600文字に収めるようにする。
本記事で手順に挑戦
では実際にブログ記事の作成で実践挑戦してみよう。本記事はまさにうってつけだ。まだ試行錯誤ながら本記事は実は手順そのものを試みながら書いている。
テーマ決め
これは高度情報処理試験の論文対策なのでブレはない。
論旨設計
予め、本記事を書く前に別のテキストエディタで下記を書いてみた。とりあえず論文と同じような流れでタイトルだけを書きだしてみた感じだ。今回のH2タグは下記メモから最初に立上げた。

ブログに落とし込む
今まさに書いている作業ということになる。今回は上から順番に書いているが、対策本によっては、設問イ⇒設問ウ⇒設問アの順を奨めている本もあった。
書き方の手順は最終的には自分に合った方法をある程度固めたい。設問イから書くことも試してみて、しっくりくる方法が決まれば、その方法を繰り返す。ここでの目的は訓練であり、最終目標は資格合格だ。この点をブレないようには気を付けたい。
やってみての反省と今後の改善点
やってみて
実践で試してみた率直な感想は、「思った以上に書きやすい」である。
まず論旨設計はやってみてよかった。今までもブログ論などの記載からやった方がいいことはわかっていた。しかしやらなかった。なぜか?
やり方がよくわからなかったのだ。ブログとなると何も決まりはない。自由だ。自由過ぎるのだ。論旨すなわち記事の骨格を決めるにあたって「PREP」「起承転結」その他にも多くのウケの良い構成例が紹介されている。どれをどう活用すればいいの?というくらい選択肢が多いし、その割に応用しにくかったりしてできなかった。
それに対して情報処理の試験対策だと割り切れば、試験と違う構成にする意味がない。構成どおりにすればいいのだから、ある程度決まる。これなら論旨設計については今までよりずっと起こしやすい。
今後の改善
今回、比較的スムーズに書けたとは思うが、盛り込めなかった要素もある。大きくは二つ。これらを今後の記事でも対応できるように訓練していきたい。
まず一つは、論旨設計の観点。本試験対策を睨んだ場合、タイトル設計だけでは不足するのは間違いない。追加で専門性や定量要素が必要になる。多くの参考書も、設計段階である程度、専門性のメモを書きだしておくことを薦めている。本記事では全くできていない。
もう一つは、より試験向けに特化した文章の定型化。例えば、設問ウについては以下のような文章をいくつか用意し、いつでも使えるようにする。
- 『評価は(想定通り/想定外)で、xxが(達成/未達成)だった』
- 『今後を踏まえxxは課題である。xxの対策を実施していく考えである』
もちろん、この2文では足りない。しかし試験当日を考えれば、この2文を知ってるだけでも、知らない人よりも早くかけるのは間違いない。
補足:文字数確認
書き終えた後として、文字数をチェックしておきたい。上記までで、Wordpressの文字カウントは2617文字。目標は2400~3600文字なので、条件クリアだ。今回のが2600文字くらいであることを意識する。なお、この補足は約150文字。なお設問ごとのバランスは今後の課題になる。いくら文字数の範囲に収まっていても、試験ではxxx文字以内などの規定に対してオーバしたら落第なのだ。この対策も今後考えていく必要がありそうだ。
とにかく、本記事を皮切りに、ブログをうまく活用して合格につなげたい。良い結果を報告できるように努力するよ。
補足:お薦めの対策本
今回の試験では下記に世話になってる。まさにタイトルのとおり教わったことのないアプローチや観点が満載でお薦め。この本にはもっと早く出会っておきたかった。そうすればもうちょっと出世できたんじゃないかな…ほんとにそう思う。
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